■盆栽鉢 木黄(横山瞳)

木黄さんの鉢で、白泥に呉須でカニが描かれ、透明釉なし、というちょっと珍しいもの。私の盆栽の先生土屋さんが長く使っていたものを譲っていただいたので、半端なく時代がのっています。 私たち日本小品盆栽協会東京支部からは多くの鉢作家が出ました。中村…

■日本小品盆栽協会東京支部 例会

重複を避けるという価値観 今月の例会は「夏の管理」というテーマでしたが、それだけで時間を費やしても面白くないので、始めにちょっと樹や草を卓に配して「重複を避ける」という飾りの方法論みたいなものについてお話させていただきました。 前のほうで小…

■モミジ(琴姫) Japanese Maple 'Kotohime'

このコーヒーフレッシュ鉢に入っているのはモミジの琴姫。芽吹きが多く、芽は節が詰まりはたくさんの小さな葉がつくので、放っておくとモシャモシャになります。 そう聞くと簡単に小さな盆栽になりそうなものですが、芽を選んで掻き、多すぎる葉を取り、引き…

■ソナレ Creeping Juniper

6月とか7月くらいの時期は杉、檜、杜松などの芽を摘むひとつのタイミングになります。その芽摘みの結果をより良くするために、梅雨中もしっかり肥料をあげます。 画像の樹は5月に動画にあげたソナレです。 いったん芽摘みをしてある程度強弱を整えておき…

■ヒトツバショウマ Astilbe Simplicifolia Makino, Hitotsuba-Shouma

梅雨の雨が続きます。 梅雨らしくしとしとと降れば良いのですが、それなりの雨量がまとめて降る場合も多く、そんな雨の後には新しい鉢土の飛散に気を付けたいところです。特に小さな盆栽で細かな粒の土を使っていると、大きな雨粒が当たればどうしても土が飛…

■ニレケヤキ Chinese Elm

私は、春から成長を続けた樹がいったん休む6月頃には、春にやり切れなかったものを中心に植え替えをします。特に雑木の葉物類の植え替え・鉢上げにはちょうど良いので、必要に応じて作業しています。もちろん樹の状態や今後の管理を見据えた上で切る根の具…

■モジズリ(ネジバナ)Ladies' Tresses 

さて、今回は先日の例会のこの飾りの中から、右端のモジズリ(ネジバナ)を。英語では女性の編んだ髪の毛を意味する名前がついているようです。 モジズリは小さいながらも蘭の一種です。まだこの時は花も開いておらず、ツボミが緑の薄皮で包まれています。そ…

■岩ヒバ Selaginella Tamariscina

しばらく更新が滞りました。実はもう9月の展示会の開催内容を主催者として決めるために動かねばならず、この類のタスクが生活入り込んでくるともう時間的にブログやSNSまでなかなか手がまわせません。 私たちの会は「東京支部展 小品盆栽フェスティバル」と…

■自作朱泥木瓜鉢

昨日アップロードした動画のサムネに写るこの鉢は瑠璃釉で焼いた自作の木瓜鉢です。このブログをご覧いただいている方は既に気付かれているかも知れませんが、この形の鉢はうちに複数あります。また、他の形でも、同じ形の鉢が複数あります。これは石膏を使…

■勉強会 Study Session

東京支部の月例会で毎月何をやるかを私が決めるわけですが、6月のテーマは「モミジ」と、加えて「ミニ展示会」を呼び掛けて、皆で簡単な飾りをたのしむことにしました。単純に私が皆の飾りを見たかったというのもありますし、私自身も飾ることに飢えていま…

■風知草 Japanese Forest Grass

風知草。まず名前が格好いい。 風を知っている草でも風を知らせる草でもはいカッコイイ。 季節も夏が見えてくれば、飾りの隅に小さな風知草をさらりと配して涼しげな景色の趣を満喫したいものです。 鉢は宇野登。うちの会の大先輩です。

■石化ヒノキ Sekka Hinoki Cypress

今日は石化ヒノキを。 作業前の写真はありませんが、ずっと放置していた自前の素材木を少し前に姿出ししました。数本の枝を抜き、削り、それまで消えていた樹の「流れ」を拾いあげるとこんな形に。 ひと芽だけ方向を修正したかったので針金を当てています。…

■ツタ ivy

ツタはその辺にいくらでも生えているので基本買わなくとも済む樹種です。←? 鉢は自作です。 それで、今まで唯一買ったツタはこの性。↓ なんだか毎年花がたくさん咲きます。 鉢の絵は啄柿(たくし)。私の盆栽の先生です。そしてボディーは一蒼。私の鉢作り…

■ハルニレ Japanese Elm

もう3回目の登場となるハルニレです。気に入っています。 一般的に盆栽であまり使われない樹種というのは、もう過去にいろいろな方が既に試して、なにかしら盆栽にそぐわない難点があったり、あるいはもっと良い他の似た樹種・品種があったりするもので、そ…

■バラ(唐子咲き照葉ノイバラ) Rose

おしべが花びらに変化した花を持つものを唐子咲きというそうですが、これは照葉ノイバラの唐子咲き品種みたいです。一説には江戸時代からの品種と聞いていますが、どうなんでしょう。会の先輩に昔いただきましたが、立ち性の性格が強いのと良く芽が伸びると…

■金露梅 Shrubby

いよいよ6月に入り、今年の9月の展示会をどうするべきかしっかりと筋道をたてて考えるべき時に来ました。はっきり言って悩ましいことだらけです。しかし、ワクチン接種を済ませたベテランさん達の出展が一定程度集まって大きな赤字にならない目途がつくな…

■コルシカミント Corsica Mint

私はずっと昔、近所の園芸店で「天使の涙」という名の草を見つけて、それを盆栽に仕立てて飾りましたが、このコルシカミントはその上位機種。天使の涙はものすごく小さな花に色がないため開花してもその存在感がゼロでしたが、このコルシカミントの花は薄紫…

■ムラサキシキブ Japanese Beauty Berry

開花中、棚の片隅で身を寄せ合ってもらっているムラサキシキブ。 個人的には小さいムラサキシキブの樹をちゃんと形にして、枝の基の方に花を咲かせて、それを実にするということはけっこう難易度が高いという印象です。なのでそれが出来ている樹をみると、「…

■カラマツソウ Meadow Rue

このカラマツソウは、栃木の私の母方の実家の祖父三津恵が育てていたものを、私の母茂子が私が小学生の頃に株分けしてもらい、それを私が母茂子から数年前に株分けしてもらってきたという、親子3代で育てる株です。うちには中村是好さんの盆栽の師匠の杉本…

■バラ(山陽バラ) Rose 'Sanyo'

順々に蕾が膨らんで開いていくので、まだ若干これからの蕾も残っていますが、そろそろ開花も終わり。気になるのは結実の具合。ちょっと不安。 この山陽バラは野バラをそのまま小さくした感じで、たくさん咲きます。うまいこと結実したら鉢を替えるのもありか…

■バラ(屋久島ノイバラ、山陽バラ) Rose

2020年2月に会の方が新人のために例会にバラをたくさん持って来てくれまして、私も余りものをいただいて帰りました。 早速ビニールポットから取り出して不要な部分を剪定して小鉢へ。こんなに小さくなってしまいました。 基礎部分が出来ていないバラは…

■ウメモドキ Japanese Winter Berry

ウメモドキの花が咲く季節です。 以前も書きましたが、うちでは普通のウメモドキに加えて、非常に実数の多い株があります。 tokyobonsai.hatenablog.com 挿し木で増やして樹を作ろうとしているのですが、残念ながら、何故か増えないという。その理由が挿し木…

■立浪草 Japanese Skullcap

波頭を思わせる形状の花が可愛い立浪草の姫性の品種、姫タツナミソウです。普通種よりもだいぶ小さい。左下部分にちょこっと屋久島コナスビも混じっているようです。2年前、2019年には屋久島書帯草が混じっていました。動きがあって良い姿。 姫タツナミ…

■YouTubeチャンネル開設1年と登録者数

昨年の5月、コロナで盆栽会の勉強会が開けなくなった際に、今の環境で自分にできることはなんだろうと考えて動画をあげてみることにしました。それからちょうど1年。チャンネル登録者数はお陰様で500人を越えました。 ありがとうございます。励みになり…

■杉 Cedar

YouTubeに動画を投稿しました。今回は杉の豆盆栽の作業動画です。 杉といえば、普段意識していなくても日本の生活の至るところに文化や風土として根付く樹の代表でもありますね。私は子供の頃ドラえもんで読んだ「死神山のどくろが見つめる一本杉のねもとに…

■ヒノキ Japanese Cypress / Hinoki Cypress

こちらは檜。挿し木から数年、芽摘みをしているうちに気が付いたら盆栽になってくれていました。少し左に傾けて自作の白泥楕円鉢へ植え付けました。この樹とこの鉢の組み合わせ、なんかお洒落。一番下のかんぬき枝は今度右側を外そうと思っています。 檜はあ…

■クチナシ Cape Jasmine

今日は午後から私が責任者を務める盆栽会、日本小品盆栽協会東京支部のWeb会でした。私を含め、毎回機器の不具合など誰かしらトラブルがあったりしますが(前回は私も)、自分でとりあえずの対応をしたり、詳しい人がサポートしてくれるなりで、どうにかまわ…

■コナラ Konara Oak

私が会に入って間もない頃、今でも私が一番の先生と慕う方が勉強会で、「ここから芽が吹けと念じていると、案外そこから吹くもの」などとクレイジーなことを言い始めました。勉強会に科学雑誌を持ち込み、植物ホルモンについて真剣に話すような方が「念じて…

■ソナレ Creeping Juniper

実は、棚で眠らせている樹に手を入れる機会にするという目的もあるのですが、放置してモシャモシャになっている樹をほぼ初見で剪定実況動画シリーズ、再びソナレです。 プラポットでボーボー状態から、植え替え、剪定を経て将来の姿が見える状態にまで独り言…

■クワ Mulberry

去年の挿し木を小さな自作鉢へ入れました。まだまだ足元が若いので、これから持ち込んでいかなくては駄目ですね。 こんなですが、もうほんのり赤味がかった小さな実が付いてくれています。 最初の写真を撮影した次の日には果実が落ちて、正面は反対側へ移動…