■例会会場での飾りの思い出

私が日本小品盆栽協会東京支部に入った頃は毎月先輩方が教室の片隅に樹を飾ってくれていました。私はその、誰のか聞かなくてもだいたいの察しがつく「らしい」盆栽たちの飾りを見るのがたのしみで、それらがとても刺激になりました。 その後先輩方のリタイア…

■豆長寿梅の植え替え Repotting a small Chojubai Flowering Quince

youtu.be ちょっとした環境を作って、今回初めて植え替えの動画を残してみました。話の下手な私が作業しながら話し続けるというのは皆さんが思う以上に特殊な脳内状態で、じつはこのテイクを撮る前、途中まで少し作業して急に、「あ、醒めちゃった...」とい…

■思い出 光陰や夫婦の間に秋刀魚置く

東京支部に根本さんというベテランの先輩がいました。実際に例会にいらしたりはしなかったのでそれほど深いお付き合いをさせていただくことはありませんでしたが、樹を飾るのがお好きなようで、展示会の会場でよくお会いし、見た目には、時に真っ赤なシャツ…

■総会準備

年が明け、最初の更新となります。皆様今年もどうぞよろしくお願いします。 さて、毎年のことですが年末からずっとバタバタとしています。私が代表を務める日本小品盆栽協会東京支部は1月に総会を開く関係で、会計のことや総会の資料作りと、実につまらない…

■日本小品盆栽協会東京支部 ビンゴ大会景品一覧

①獅子頭モミジの実生苗 盆栽大野さんからいただいて来ました。見た感じでは足元に良い曲があり、期待できると思います。来年の植え替えがたのしみな樹です。 ②小葉イチョウ 盆栽大野さんからいただいて来ました。葉が小さめのイチョウです。 うちのはこうい…

■椿 Camellia

椿(港の曙) 港の曙...まず、名前が残念なのは間違いない。しっかり日に当て肥料をあげて管理した親木から夏頃挿し穂をとって挿し木をしている。大きな鉢で育った勢いのある樹から挿し穂を取っても若々し過ぎてすぐには豆盆栽としてしっくりこない。なので…

■杉 Cedar

去年10月に記事を書いた杉を撮影しました。 去年よりも渋い印象に変わったと思います。杉は何気に、小さかろうが幹が早く見れるようになってくれるので好きです。 来年は少し植え付けの角度を調節し直そうと計画しています。

■香姫ヒイラギと枯れ草と道祖神

先日の日曜は私が代表を務める日本小品盆栽協会東京支部の勉強会でした。画像は私がその日飾った2席のうちの1席。例会では昔からこうして勉強会会場の隅で簡略的な季節の飾りをたのしみます。最近はこうして飾る人も少なくなっていますが、こういった場の…

■ヒイラギ ’香姫’ 

<動画内容のテキスト> 今回の動画はヒイラギの’香姫’です。 ヒイラギといえば、今はまずやらないので知らない世代の方も多いと思いますが、私の子供の頃はまだ節分の行事としてイワシの頭と共に家の外に吊るしてた時期がありました。 この樹はモクセイ科モ…

■モミジ(舞姫) Japanese Maple

織姫モミジと親を同じとする舞姫モミジ。 この樹は私が10年ちょっと育てている樹になるので、そろそろ一度振り返っておこうと思います。 私がこの樹を手にしたのは約10年ほど前で、まだその頃は織姫や舞姫といった品種は一般的でなく、品種名もあまり知…

■東京支部展写真帳

ご無沙汰しております。 実は書きたい記事もいくつかあるのですが、最近はするべきことが多く、ブログ記事まで手がまわっていない状況で、投稿は主にTwitterになっています。 しかし私が代表を務める盆栽会の展示会開催の代わりの写真帳制作も編集が終わり、…

■ツタ ivy

7月の終わりの姿。 このツタは毎年花を咲かせ、途中まで実を成らせますが、実が大きくなる前に落としてしまいます。 ちゃんと交配が出来ていないのでしょう。 そして現在の姿。 うちの棚では実や葉がすでに一部色付き、今年は秋の進みが早い気がします。

■サルスベリ Crape myrtle

普通種のサルスベリです。今年はいつもより管理を丁寧にしてみたら、小さい鉢なのに樹が花芽だらけになっていました。 今朝2番目の花が開きましたが、2番目のほうが色が少し濃い気がします。 この樹の全体はこれから公開される第45回東京支部展写真帳に…

■納涼展と第45回東京支部展

私たちの会では毎年8月に納涼展というものを開きます。「納涼」は「夏の暑さを一時忘れるよう涼しさを工夫して味わう」程度の意味だと思います。別に盆栽を飾ったからといって温度が下がるわけでもありませんが、いかに感覚に訴えるものができるか、みなさ…

■豆盆栽 苔のはり方

盆栽の世界では鉢土の表面に苔を敷くことがあります。これは苔をのせて美しくすることが主眼でなく、まだ新しい植え土が見えないようにするカムフラージュという意味合いでの使用です。 盆栽で使われる赤玉土は粒状になっていて、古くなると表面は劣化して崩…

■クチナシ Cape Jasmine

昨日2回目のワクチン接種を終えて今日は頭痛と微熱と倦怠感で精神世界が混沌としていましたが、そろそろ復活してきたようです。なのでまずは腕慣らしに短い動画と記事を書いてみます。 大きさはこれくらい。 小さなクチナシになります。以前書いたクチナシ…

■長寿梅 Choujubai

そういえば、こちらのブログに長寿梅の動画を載せていませんでした。 「植え付け」について勝手な独り言を言って孤独を刹那的にまぎらわせています。←? 長寿梅は定期的に落葉シーズンが何度か来ます。もう動画の樹はこんな感じ。 でも心配する必要はないの…

■風知草 Japanese Forest Grass

初夏の姿から丈が少し伸び、細い軸が際立つようになりました。 1本だけ変な方向へ伸びていることで面白くなっています。こういう存在があってこその面白さは、他の世界でも言えることですね。 ピンセットを使ってのちょっと細かい作業になりますが、こうい…

■コナラ Konara Oak

2018年の秋の親睦会で盆栽大野さんのところで買ってきたコナラ。発芽後1年程度のポット苗をうちで3年ほど育てたことになります。 このコナラはもともとビニールポットに幼苗数本が寄せられていたもの。これと同じものを買った会員さんもいらしたので、…

■ギョリュウ Tamarisk

夏飾りに是非ひとつは持っておきたいギョリュウですが、私は数年前に枯らしてしまったので、この数年改めて毎年挿し木から仕立て直しています。古いものから順にそろそろ幹が出来てきました。 ギョリュウの挿し木は簡単なので、芽を伸ばして固まったものを挿…

■ウメモドキ Japanese Winter Berry

今朝のウメモドキ。もうすっかり実が赤く染まっています。 昔は「落霜紅」と書いたようで、もちろん葉があるうちの姿も悪くないですが、「本格的な見頃というのは落葉後の寒くなってからだよ」とでも言いたげな名前です。実際私も落葉後の冬の姿が一番雰囲気…

■五葉松 Japanese White Pine

あぁ... これらは冬の写真。暑くなっても芽が動かなかったので覚悟はしていたのですが、少し前、また今年も愛しい五葉松を星にしてしまいました。画像を調べてみると、私のもとに7~8年はいてくれたようで、この鉢に入ってからは5年。もっと先の姿を見た…

■スギナ Field Horsetail

私が小学生の頃の夏休みは、毎朝起きてまず生き物を採るための巡回ルートをまわるというのが日課で、空き地や土手、公園から人様の家の敷地だって平気で入り込んでいました。そしてその頃に自分の五感に刻まれた記憶は大人になっても消えません。 盆栽をやっ…

■杉本佐七氏と中村是好氏 台湾荻

私たち日本小品盆栽協会は趣味者が運営するアマチュアの会で、会の設立における中心人物には俳優として映画・舞台に活躍した中村是好さん(1900 - 1989年)がいます。 (1962年1月発行 「盆栽」誌より) 私が日本小品盆栽協会の東京支部に入会した際は…

■チリメンカズラ Chirimenkazura

昨年こちらに登場したティリメンキャドゥーラ。これは私が初めて手にしたティリメンでかれこれ15年近くうちにいます。 始まりの姿はもう別人...↓ 今年はこのティリメンの鉢を替えました。 K谷さんから昔いただいたままだった昭阿弥。せっかくですのでK谷さ…

■ツクバネウツギ Abelia

正確にはハナゾノツクバネウツギというらしいです。ツクバネは衝羽根で萼を羽根つきの羽根に見立てたわけですが、この樹はこの萼の部分が赤く色付いて長く残るところが盆栽樹種として、主に東京の豆盆栽の世界だけだと思いますが、好まれています。 私なども…

■こぼれない鉢土の理由+イワヤツデ Mukdenia Rossii

YouTubeチャンネルのほうを更新しました。今回は小鉢での「持ち込み」と鉢内の変化について話しています。 それにちなんでこちらを。これはイワヤツデとかタンチョウソウと呼ばれる草です。直径2.5センチほどの極浅い皿鉢に入っていますが、植え替えずに8…

■ニシキギ Winged Spindle Tree (Euonymus alatus)

ニシキギの枝には翼(よく)が発達して、繊細さに欠けますが、この姿がワイルドで良いんです。葉姿は無骨ですし、野暮ったいなぁと思いきや、秋には美しい紅葉を見せて急にお洒落になるという。これには、いつもはジャージで筋トレに熱中する男友達の、ある…

■ノブドウ Ampelopsis Brevipedunculata

ノブドウを初めて見たのは街中に自生している野趣溢れる実姿で、東京でも案外時々思わぬところに生えていたりします。あの、白だったり紫だったり青だったりのきれいな実成りに憧れて、一時期ノブドウの実を集めて実生をしましたが、これを小鉢で実成りまで…

■第45回東京支部展の開催形式について

45年目を迎える東京支部展。今年はどうにか上野での開催をと願っていましたが、まず結論を申し上げますと、昨年同様写真帳制作とweb公開を軸にした限定的な開催とさせていただくこととなりました。 会としましては展示会を開くにあたり、まず出展者数が見…