■ヒノキ Japanese Cypress / Hinoki Cypress

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 こちらは檜。挿し木から数年、芽摘みをしているうちに気が付いたら盆栽になってくれていました。少し左に傾けて自作の白泥楕円鉢へ植え付けました。この樹とこの鉢の組み合わせ、なんかお洒落。一番下のかんぬき枝は今度右側を外そうと思っています。

 檜はあまり寒いのは得意ではないようで、分布の北限は福島県あたりまでのようです。乾いた土地の樹ではないので水管理は雑木と同じようにしています。そして陰樹の性のせいか夏の強光下では部分的な枝枯れを起こす場合があるので、やはり雑木と同じように夏は必ず寒冷紗の下で管理しています。

 見た目だけでなく樹勢のコントロールという意味でも芽摘み作業がものを言う樹ですので、それなりに肥料も効かせたいですね。

 基本的に極端な曲を付けて仕立てることの少ない樹種のせいか松柏の中でも男臭い印象がなく、私は個人的に好きな樹種ではありますが、松や真柏を持っていても檜は持っていないという方は多いので、人気としては少し下になるのかも知れませんね。

 さて、植え替えて今回この白泥楕円に植え付けましたが、檜の性格から水を切らすことは避けたいので、根が鉢内にしっかり張るまで2重鉢にして管理することにしました。何かちょうど良い鉢を探します。

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 ピッタリのものがありました。自作鉢よりもずっと価値のある壹興さんの白泥です。なかなか贅沢な使い方でしょ?しばらくは、ここに植え付けに使っているものよりも大きい粒の赤玉土を流し込んで管理することにします。