2020年

■1年間、お世話になりました。

2020年は多くの方にとってそうだったかも知れませんが、私にとっても忘れられない1年となりました。それでも、どうにかやることをやって年末を迎えることができました。いや、正確に言うと、現在進行形で1月の東京支部の総会の準備などを進めているの…

■椿 Camella

先日の東京支部の月例会で椿の挿し木素材をお見せしたので、こちらでも。 鉢は自作です。 最近観察していて、椿が今この時期に根を伸ばしていることに気付き、それにとても驚きました。 もうひとつ別の椿も。 こちらも自作鉢。 他の挿し木素材を含め、花芽の…

■タイトゴメ(万年草)

私のまわりではタイトゴメと言ったり万年草と言ったりの多肉植物。数年前、崖にへばりついて垂れ下がってる景色を得ようと、石付きに仕立てました。 寒さが厳しくなると真っ赤に色付く姿はこの草の見所のひとつだと思います。これからもっと真っ赤になってい…

■盆栽鉢 Bonsai Pot

明日は東京支部の例会です。 テーマは盆栽相談ということでまとめていますが、始めに少しだけ私のほうから今の季節と関連したお話などをさせていただくつもりです。 さて、下の写真はなんてことはない、量産された型物の鉢です。これを明日持って行こうかと…

■ナナカマド Rowan

今回は前のものよりぐっと小さなナナカマド。瑠璃の木瓜鉢は自作なのですが、よく合っていると思います。 また来年たのしませてください。

■雪柳 Thunberg Spirea

雪柳といえばその名の通り、雪(snow)柳(willow)。春に、純白の花が柳のように枝垂れてたくさん咲く姿で認知されています。 しかし、これは東京ローカルと言われてしまうかもしれませんが、私のまわりではもっと「枯れた」表現で用いられることも多い樹で…

■ナナカマド Rowan

しばらく前に買ったものですが、おそらく実生ものでしょう。 素朴な味わいのある葉が楽しめる樹ですが、小さい樹だと実を付けるのは無理か?見たことありません。 足元に曲がないのは植え付けである程度ごまかすこともできますが、寸胴な幹はどうにもならず…

■モミジ(舞姫) Japanese Maple

こちらは舞姫モミジ。この品種が出回り始めた頃に買ったものですので、うちにはけっこう前からいます。 葉からの物資回収もすっかり終わっているので葉を取ってしまい、またご覧のように芽もあちこちから吹いているので芽掻きもしておきました。 全体的にス…

■モミジ(紅千鳥) Japanese Maple

今年(2020年)の春に取り木した紅千鳥もみじの素材木の芽掻きを中心とした作業動画です。 芽掻き自体はモミジ全般に必要な作業で、別に紅千鳥だから必要な作業というわけじゃありませんが、せっかくなので紅千鳥という品種にもフォーカスを当ててみたい…

■添配 Tenpai

盆栽には添配というものがあって、特に小さな盆栽の世界では重宝します。 例えば、主木に常緑の松があると考えます。そこに添えの雑木があれば季節も情景もより明確になってきます。そこへ花の、あるいは枯れ葉の草が加わると、さらに季節や情景が際立ちます…

■ヒノキ Japanese Cypress

また短い動画付きの記事となります。 こちらの樹、ヒノキとして載せていますが、もしかしたらヒバが正解なのか。 私、違いがよくわからんのです。 この前東京支部の写真帳を作った際、T屋さんが使っていたヒバ(左)は過去に私が差し上げた樹なのですが、た…

■エノキ Hackberry

榎を英語で何と言うか調べたら、Hackberryというそうだ。確かに時期になると街なかでも小さな榎の実がたくさん落ちるが、果実という感覚はない。 榎のタネは発芽率が高いのか、あるいは発芽後の成長が良いのか、街なかのいたるところで勝手に成長している。…

■モミジ Japanese Maple

鉢の上端から上端が3.5センチで、樹高が4センチ程のこの小さなモミジ。 こういった、小さいだけでなく繊細なモミジは小鉢の中で出来上がってくるという性質もあり、根が伸ばせないので、美しさのピークを越えるとどうしても枝枯れなどが起こります。 な…

■サイカチ  Japanese Honey Locust

10月に作成した第44回東京支部展写真帳に私が応募したサイカチの写真。このサイカチは10年前に近所の井の頭公園に生えるサイカチのタネを実生したものです。 サイカチ発芽(2009年) サイカチをやったことがある方がいらっしゃれば実感としてご存…

■ニレケヤキ Chinese Elm

ニレケヤキも、黄葉にほんのり紅がさす位のタイミングは良いものです。この樹はあと数日早く撮影してたらもっと良かったはず。 実は、枝を若干雑に仕立てていて、将来行き止まりにならないためにもそろそろ一度整理したいところなのです。

■欠けた鉢を継いで直す

欠けた破片はありませんでしたが、しばらく使っていた劇画タッチの太鼓胴の縁が少し欠けているのに気付きました。もったいないので修理しておきました。 ということで。 鉢は善福寺というどこの馬の骨とも知れぬ三流作家の作でしたので、それに相応しく「本…

■チリメンカズラ Chirimenkazura

今回はチリメンカズラの動画から。1分ほどです。 というわけで、けっこう小さめのチリメンカズラです。自分で挿し木したものだと思います。それでも昨日おとといのものではありません。10年はいきませんが、それなりの年月が経っています。 チリメンカズ…

■蛍ツワブキ Firefly leopard plant

ツワブキ(石蕗)の花となれば今頃あちらこちらで見ることのできる初冬の風物詩ですが、蛍ツワブキとなれば、艶のある瑞々しい葉に蛍の姿を思わせる斑があり、これは夏飾りにぴったりの草となるのでしょう。 このブログでは私の好奇心を満たす目的で、その植…

■縮緬葛 Chirimenkazura

チリメンカズラの葉が真っ赤になって、もう触れば落ちてしまうほどです。秋の終わりが近づいています。 寒くなるまでに棚の掃除を終わらせたいと思っていますが、まだまだ終わりが見えません。 以前YouTubeにも上げた樹ですが、こちらはうちに一番長く居るチ…

■秋の麒麟草 Goldenrod

まずは短い動画で。 正確には屋久島アキノキリンソウのはず。でも、屋久島性を名に冠するのは時にうっとうしく感じるので、私はけっこう省きがち。 掃除だけして、他は何も手を出さずともこれだけの姿を見せてくれるから、草はたまらんです。 花軸がこの長さ…

■杉 Cedar

先日、日本小品盆栽協会東京支部の例会で杉の素材を差し上げましたので、同じ品種の杉を載せておきます。 双幹の杉を挿し木から仕立てました。性が良いので、基本の幹を決めて芽摘みで仕立てていけばあまり時間をかけずに形ができてきます。新しい方は、是非…

■サルスベリ Crape myrtle

棚にあった姫性でないサルスベリ。黄葉タイプ。どういう経緯でうちにいるのか忘れてしまったので、ちょっと考えてみました。 まず、肌に古さがきている。それほど丁寧に作られた樹ではないが、足元の際どいところにちゃんと1曲が入っている。こういった曲は…

■ウメモドキ Japanese Winterberry

第44回東京支部展写真帳にあるこちらの写真、T屋さんのものなのですが、この中のウメモドキが面白い性なのです。 うちで増やしたものを以前私が差し上げたもので、非常に実が着きやすく、その着き方がもう「房成り」なんですね。 昔、本部の交換会でまっす…

■ピラカンサ Pyracantha

実を取る前に、記念撮影。 今度、浮き根をどうにかしなくてはいけません。 鉢は東京支部の大先輩、「登」鉢。

■ズミ Toringo Crabapple

黄実のズミ。僕のズミ。 私が東京支部に入会したての頃、実ものが大好きで小さな鉢に黄色い実をちょろっとだけ付けた細幹の豆盆栽を飾る先輩がいました。 記憶に残るのは、70歳にもなる老人が枝の切れ端のような細くて小さい樹を、これまた可愛らしい豆鉢…

■第44回東京支部展写真帳

私が代表を務める日本小品盆栽協会東京支部では毎年9月に上野で展示会を開催していました。しかし決定期限の初夏、様々な情報が政治、経済、医療・疫学、人間心理などの立場に基づいて発信され交差する中、開催断念の判断をしました。 それでも何かできるこ…

■赤松 Japanese red pine

盆栽界隈に顔を出し始めた頃、2007年の秋に展示会売店でたくさんのタネの入った袋を買い、すべて蒔いたら知人に「そういうのは全部蒔くものじゃない」と諭された。当時はこの赤松と他にヤマモミジのタネをしこたま蒔いて育て、結果、同じ樹種でも実生す…

■真柏  Shimpaku juniper

徒長した芽を挿し木してからぼちぼちの年数が経ち、最近はやっと盆栽っぽくなってきたので、去年あたりから幹を削り始めています。 私の先生T屋さんは(少し前の盆栽世界に出ていたそうですが)、針金で作ることをしません。樹を「作る」なんて言葉も「おこ…

■ピラカンサ Pyracantha

しばらく前から小葉で小実のピラカンサが出回り始め、豆盆栽の界隈ではそちらの種が人気となっていますが、全国的にはどうなのでしょうか。 もっとも、その小葉・小実の新しいピラカンサの良い素材と言えばまだまだ少ないようにも思えるので、ただのタネ木を…

■杉 cedar

杉。八房の性です。冬になると葉を真っ赤にする様がいいですよね。 気が付けば最近載せている画像のほとんどが自作鉢になっていましたが、こちらも自作。この鉢で使っている朱泥はちょっと特殊で、焼き上がりの肌はすごく良いのですが、とにかく歪みやすい。…