■モミジ(舞姫) Japanese Maple
こちらは舞姫モミジ。この品種が出回り始めた頃に買ったものですので、うちにはけっこう前からいます。
葉からの物資回収もすっかり終わっているので葉を取ってしまい、またご覧のように芽もあちこちから吹いているので芽掻きもしておきました。
全体的にスッキリしましたが、ちょっと枝が騒がしい箇所があったのでそこを剪定。
こんなところでしょうか。
この品種は力があり過ぎて枝が少しゴツゴツします。傷のふくらみも強め。
最近は足元も縦縞が入り、古さも出てきました。そういえば、一体いつからこの樹はうちにいるのかと疑問に思い、調べてみると...
もう10年前になるようですね。いやいや...そんなになるか。
樹自体が随分と大きくなってしまいましたが、これはもともとあった傷を目立たなくする意味でも仕方なかったでしょう。
この子幹は勢いを抑えながらずっと背負われる形で残してきましたが、もうこの樹になくてはならない一部となってしまいましたので...私の背中の龍と同じく、死ぬまで背負っていきましょう。
ちなみに、この樹は私が展示会で飾った初めてのモミジです。
こうして当時の写真を引っ張り出すと、思い出がよみがえります。モミジが入っている鉢は春嘉さんのですが、これは私のものではなく、一木一草話A達さんが貸してくれたもの。お気に入りで売り物じゃないからあとで返してね、と貸してくれたんですよね。けっこう自分のものにこだわる方も多いですが、最初はそういうのにこだわらずに借り物を混ぜて飾ると、それはそれで良い思い出になります。
この前の東京支部の写真帳にこの鉢が出ていました。
一方、この樹に関して言えば私にとって、別に私のお気に入りというわけでもないのですが、手を入れているうちに気が付けば手だけでなく「情」も入ってしまったという存在。
でも、樹から言わせれば、こんな狭い場所に閉じ込めて私のことを恨んでいるかも知れませんね。
それか、私の存在などまったく眼中になく、ただ光を求めているだけか。