■モミジ(舞姫) Japanese Maple

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 織姫モミジと親を同じとする舞姫モミジ。

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この樹は私が10年ちょっと育てている樹になるので、そろそろ一度振り返っておこうと思います。

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私がこの樹を手にしたのは約10年ほど前で、まだその頃は織姫や舞姫といった品種は一般的でなく、品種名もあまり知られていなかったと思います。

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2012年の姿になります。樹形の基礎は変わりませんが、今よりもだいぶ小さいです。

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分岐部分の傷は今でもうっすら残っています。

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この樹の特徴のひとつとなる背負うような一の枝は当時からありました。

そしてこの樹はその後私の3回目の支部展で飾ることとなりました。

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鉢は一木一草話さんが春嘉さんの鉢を貸してくれたので、記念に使わせていただきました。

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この鉢は一木一草話さんも大切にしていたものだったらしく、当時からこの鉢は売り物じゃないと仰っていましたが、その後ずっと手放さずにいたようです。

去年東京支部で制作した写真帳にその姿があります。

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時間の経過と共に、私の意識の中では決して良くできた樹というわけではない、私とってはちょっとごつくなり過ぎている部類の樹になってしまい、少し持て余している感もあります。

ですがこうして思い返してみると、やっぱり共に歩んできた相棒のように感じます。

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2020年の冬の姿。あちこちに傷が埋まった跡が見えます。この樹は肉が巻きすぎて困りました。傷は肉が巻けば良いと思うかも知れませんが、私の作りでは肉が巻き過ぎると違う樹になってしまうんです。

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というわけで、そんな私のモミジについて振り返ってみました。

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10年...いろいろなことがありました。