■イチョウ Ginkgo
明日は久しぶりの東京支部の勉強会で、ここのところその準備でおおいにバタバタしています。
さて、今日はうちのイチョウについてです。いくつかあるイチョウの中でも、うちで実生したものについてです。
この樹は長く小さな鉢に入れたままで、かなり小葉になりましたが、その結果、完全に弱らせてしまいました。なので去年からこのプラポットで回復するのを待っています。
こちらが2018年の姿。支部展で特設展示をした時ですね。
私はイチョウの幹を曲げることはちょっとピンと来ないので、うちのは多幹か直幹しかありません。若木は直幹で、そのうちに雷やら何やらのアクシデントで幹が折れ、胴吹きが育ち多幹になり、最後はお化けみたいな樹形になる、っていうようなイメージで楽しんでいます。
しかしね、こんなヘッポコで何年になるかわかりますか?これでもう10年経つんですよ笑。直線を作らないように節間を詰めて詰めて、10年ゆっくり育てた変態イチョウ。足元を見ればその雰囲気が少し伝わるでしょうか。
1年しっかり休ませたお陰で、下部の芽ツボからの胴吹きがありました。これは大事にしたいですね。ちなみに、正面に見える芽の右下の傷跡のようなものがタネと繋がっていた部分の跡です。
今年の芽吹きを見た限りは問題なさそうなので、年内にでもまたちゃんとした鉢に戻そうかなと考えています。
上のリンクの記事でも書いていますが、コナラとかイチョウみたいな大きなタネの樹は、タネにたくさんの力を蓄えてあるので、タネにあたる部分を残しておけば直根を切り詰めても(いわゆる軸切り状態)平気だったりします。切ったあたりで根張りを作ってくれます。栗でも大丈夫でした。
これは樹を小さく仕立てるコツのひとつです。しかし、イチョウに実を着けてみたいという方はこんなやり方はせずに、ある程度大きくしてそこにメス木を接ぐことを考えたほうが良いのではないかと思います。
私の樹みたいなのは、何もかもを諦めた空虚の先にあるのだよ。実を着けるなど...虚栄か?馬鹿らしい。←←←?