■添配 Tenpai

 盆栽には添配というものがあって、特に小さな盆栽の世界では重宝します。

 例えば、主木に常緑の松があると考えます。そこに添えの雑木があれば季節も情景もより明確になってきます。そこへ花の、あるいは枯れ葉の草が加わると、さらに季節や情景が際立ちます。さらにそこへ何かしらの形状の物体を脇役として「添える」ことで飾りの世界に広がりを持たせることができるわけですね。木の実などを含め、色々なものが使われます。

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 添配のことを何と訳しているのか調べてみたら、海外では単純にFigurineとか、sculpture for bonsai tree displayといった言葉でも販売されているようですが、tenpaiやtempaiという言葉も使われているみたいですね。

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 しかし、このような陶器は反射したり色が変わったりで、写真におさめにくい...

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 画像は「瓢鮎図」をモチーフに過去に自分で作った陶器の添配。とらえにくいものでとらえにくいものをとらえるという瓢鮎図の姿に禅のテーマである「心」を見たと、そんな話をある書籍で読み、そこに興を覚えて作りました。

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 ナマズと瓢箪を別に作って組み合わせて焼いたのではなく、そのまま削り出しました。創作って、原始的で非合理的な部分があったほうが楽しかったりする不思議。

 添配。くだけた飾りは別として、私は添配をジオラマのように配することを良しと教わりませんでした。個人的にはそこが象徴詩を楽しむようで好きです。