■風知草 Japanese Forest Grass
初夏の姿から丈が少し伸び、細い軸が際立つようになりました。
1本だけ変な方向へ伸びていることで面白くなっています。こういう存在があってこその面白さは、他の世界でも言えることですね。
ピンセットを使ってのちょっと細かい作業になりますが、こういった軸の細い草は古くなって茶色くなった株元の薄皮を剥ぐことでそれをさらに強調できます。秋の飾りでは一定程度枯草を残して季節を表現しますが、夏を詠うなら思い切って茶色く枯れた部分はとって軸の節が見えるようにしてしまったほうが軸の動きと繊細さが際立ちます。
こういう何気ない小さな手入れが草に魔法をかけてくれます。