■雪柳 Thunberg Spirea
今年もたくさん花芽を抱えています。その、最初の1輪。この姿が一番可憐な気がして写真に残しておきました。
日本の文化・芸術ではよく「見立て」という言葉が使われます。枯山水では砂の文様を水の流れに見立てたりもしますね。
盆栽でも、カメの蓋やあるいは家畜の餌用の皿なんかも使ったそうですが、細幹の文人木によく合うとして盆栽鉢に見立てて使った歴史があります。
今回の雪柳には地板として菱形の板を使ってみました。いただいたお店の店主によれば、昔、菱餅の型として使っていた板じゃないか、と。ひな祭りは過ぎましたが、せっかくなので地板に「見立て」て使ってみました。
細い幹にはその良さを潰さない薄くて細い作りの卓が似合いますが、あえて無骨な厚板というのも、線の細さを逆に強調して面白かったりして。華奢な女性のオーバーオール的な。あ、いえ、独り言です。