■梅もどき Japanese winterberry
落霜紅という美しい別名もある、梅もどき。
画像は、昔、初めて買った梅もどきの枝を挿したもので、もうそれから10年ほど経ったようです。もう10年ですか。道理で最近、体で重力の存在を感じれるはずです。
この樹は同時に初めての名品展出展の樹でもあるので、私にとってはとても思い出深い樹です。
盆栽、特に小さな盆栽はその大きさを維持するところに難しさがありますが、同じ大きさの鉢のままでよく耐えてくれています。このサイズを同じ大きさの鉢で持ち込むって、けっこう大変なんです。
それで、鉢の大きさは維持できていますが、地上部がだいぶ先へ伸びてしまったので、そろそろ芯の切り戻し、立て替えが必要になっています。来春は芯を立て替え、グッと小さく戻そうと思っています。
うちの梅もどきについてもう少し記しておくと、うちの梅もどきには3種類の性があります。
まずオス木。交配用です。
そしてこの記事の梅もどきの性。この樹の元になった私の初梅もどきも親木としてまだ生きています。実付きも良いので折を見て増やしています。
支部ろぐのリンクやYouTubeなどで使っているこの画像の梅もどきもこちらの性になります。
そして最後の1種は今増やしている最中の、さらに実付きの良い梅もどき。もうこちらは房状と言って良いほどにまとまって実が着きます。こちらは実付きの良さではダントツ1番ですが、何故かちょっと調子を崩しやすい。今はこちらの性で樹を仕立てるのがたのしみです。ちなみに、第44回東京支部展写真帳でT屋さんが、私が差し上げたこの性の梅もどきを仕立てて飾っていますので、もう少し先になりますが、ホームページにて公開されたらご覧になってください。